アラニン分子。高エネルギー照射により分子内のアミノ基(NH2-)が外れてラジカルになり、特有のESRスペクトルを示す。ESR線量計とはこのラジカル量を測って被曝線量を見積もる方法を言います。 | ||
ESR X-10SA Version2 |
部品番号
ESR X-10SA Version2特 長
• 非常にコンパクト(28(W) x 26(D) x 35(H)cm)で、現場でも使いやすい携帯型ESR装置です。• 標準型XバンドESR/EPR(電子スピン共鳴)システム以上の測定感度を持っています。
• 希土類磁石等の採用により重量約27kgの小型化を実現しました。
• プロセス監視用、手持ちのPCによる卓上ESRセンサー、遠隔操作など用途が飛躍的に拡大します。
• 単目的仕様―目的に合わせて磁場、周波数、出力等を設計します。
• JIS Z4571規格に準拠しています。
PCによる測定
手持ちのPCを接続して電源をONにすれば、自動的にResonator Adjusting Windowが現れて測定操作が開始されます。
Mesurement window |
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・ 目的に応じて積算、ブランクデータ、およびその補正、等を設定します。
・ 移動平均を選択できます。
・ データ処理(ピーク高さh、一回&二回積分など)を指定できます。
・ カーソル線で目的の点を読み取る。(図参照)
・ 磁場強度をMn2+の信号位置で自動補正できます。
アラニン由来ラジカルの測定例
未照射及び26Gy照射したアラニンフィルムの積算測定(3回及び50回)によるESRスペクトルとノイズの低減化(GAIN x 1000) | (文献) 東京都立産業技術研究所研究報告 第7 号(2004), 49-56.より抜粋 |
仕 様
試料管(標準) | 5φ 石英試料管 |
試料設定 | 所定の試料ホルダーおよびストッパー |
マイクロ波周波数 | 9.8 GHz (JIS) |
マイクロ波出力 | 0.1-10 mW (JIS) |
磁場設定領域 | 350 mT |
磁場掃引幅 | 20 mT (JIS) |
磁場掃引速度 | 0.5, 1, 2, 5, 10 min |
信号増幅度 | Analog amplification: x1, x10, x100, x1000 (4-step switch), Digital amplification: x1, x2, x5 (3-step switch) |
信号出力領域 | ± 10 V |
PC環境 | Windows PC, Data recorded in CSV style |
大きさ | 28(W) × 26(D) × 35(H) cm |
本体重量 | 約 27 kg |
電源(標準) | AC 100 V, 120 W max. |