特長
1.受信に大口径レンズアンテナを使用することにより、細いビームが受信でき鮮明なイメージ像が得られます。2.送信に小型のアンテナを用いることにより、大口径レンズの前面の軸線上に配置できます。
このことにより、精度の高いモノスタティックRCS(レーダークロスセクション)が算出できます。
3.エンジンのエアインテークマニホールドなど機体等の一部のRCSも算出できます。
仕様
周波数 | 9.6GHz±500MHz | |
出力 | 5mWmin(ピーク) | |
観測レンジ | 2m~10m | |
アンテナ方式 | 送信 | フェルミアンテナ |
受信 | レンズアンテナ | |
アンテナ移動量 | 縦方向 | 2m (分解能 30mmピッチmin) |
横方向 | 3m (分解能 30mmピッチmin) | |
表示の種類 | 1) 2Dイメージ 2) 全体RCS 3) 部分RCS |
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測定対象のアジマス | ・測定器を用いてアジマスを算出する機能 ・アジマスの測定結果をファイルに自動出力する機能 |
文献
Hirosuke Suzuki(Keycom), Kenji Saito, others, "RCS Imaging Measurement Obtained by Scanning Parallel Electromagnetic Wave Beam Using Dielectric Lens Antenna" APMC 2009, Singapore構成
測定例
測定イメージ例 [飛行機横からの場合] |
測定イメージ例 [飛行機前からの場合] |
RCS 測定結果例 [測定対象:旅客機(模型) 長さ:1.5m 表面:アルミニウム]
測定対象 | RCS[dBsm] |
飛行機(下から) | 6.27 |
飛行機(横から) | 5.15 |
飛行機(前から) | -8.89 |
レーダーターゲット [金属球タイプ(直径:254mm)] |
-12.50 |
拡張性
本システムは電波暗室での使用が前提ですが、将来室外において実機を測定する場合には、マイクロ波出力 の増強、周波数帯域の縮小、アンテナ移動量の拡大のための拡張を行うことにより、実現できます。オーダー情報 - 部品番号(もしくはご要望) をお知らせください
部品番号 | 品名 | 数 量 |
IM-RCS-01 | 本体 | 1 |
5947 | Yステ-ジ(コントローラ、PCソフトウェア付)高さ 2.0m、台車、台車自動移動機能付 | 1 |
5708 | 送受信アンテナ(ケーブル付) | 1 |
5948 | 9.6GHz 送受信システム | 1 |
5805 | データ処理装置 | 1 |