特長
·円筒スキャンにより、試料全周のRCSも測定できます。·解析および表示内容が充実しています。
構成・部品番号
項目 | 部品番号 | 仕様 |
円筒スキャナ/コントローラ | CYLSCAN-002 | 走査方式: 円筒走査 |
アンテナ |
AK430 ( 1.7 - 2.6 GHz) |
- |
測定用同軸ケーブル | CM06B-APC2.9(m)APC2.9(m)-3m 2本 | - |
GPIB接続ケーブル | GP-01 1本 | - |
測定・近傍遠方変換ソフトウェア | DMP-02120233-04 | 解析項目: 近傍界、開口分布、遠方変換 |
ご用意いただくもの
・ベクトルネットワークアナライザ
・Windows PC メモリ1GB以上、CPU : Pentium4 3.0GHz以上、OS : Microsoft Windows XP SP3以上
円筒走査原理
◇概要
レーダー断面積(RCS)の散乱パターンを測定評価する場合、通常、遠方領域で特性を取得する。その際、不要な反射波を軽減するため
多くは電波暗室の中で測定するが、ターゲットの大きさ、あるいは測定周波数によっては遠方領域から外れる場合がある。
円周走査において散乱中心がオフセットしている非対 称なターゲットの改善方法を円筒走査に拡張した変換アルゴリズムを考える。
円周の代わりにターゲット(被測定物)を囲む表面で走査すると、円周に垂直な方向のターゲットサイズが大きくてもRCSの見積もりが可能となる。
この変換アルゴリズムのポイントは、電気的に小さな完全導体球がデルタ関数となるように、レーダー反射率の分布関数を誘導する。
円筒走査における遠方変換 |
◇レーダー反射率分布
半径の異なる2個の小さな導体球による反射率イメージ。左側は周波数ステップδf=200MHz、方位角ステップδΦ0=18°で z=0の内面の分布。
右側の図は周波数ステップδf=50MHz、方位角ステップδΦ0=3°の場合。 なお、左図はΨ(x, y)の最大値から35%以上の高レベル領域をカットしている。
レーダー反射率分布 |
◇遠方RCS変換
水平面内に導体球を配置し、サンプリングレートδεの違いによる結果を理論的厳密解と比較 | |
半径の異なる2つの導体球の遠方RCS変換 |