用途
- RCS(レーダークロスセクション)の測定
- ターゲットのどの部分から電波が反射するかの解析
- 壁の中の金属などの検知
従来のイメージングレーダーとの比較
合成開口イメージングレーダーは、静止物を時間をかけてスキャンし、より高精細なイメージングを行うことを強みとしています。 他方、イメージングレーダーは、特に、動いている物を、ほぼリアルタイムでイメージングすることを強みとしています。
それぞれの主な特徴は以下のとおりです。
合成開口イメージングレーダー | イメージングレーダー | |
---|---|---|
測定対象 | 静止物 | 動いている物/静止物 |
測定時間 | 100秒程度 | ほぼリアルタイム |
イメージングの精細度 | より高精細 (角度分解能 約0.6°) | 高精細 (角度分解能 約3°) |
垂直方向のスキャン範囲 | 30° | 20° |
構成
項目 | 内容 |
---|---|
本体 | 1set |
電圧 | 100~240 VAC 50/60Hz |
消費電力 | 100W以下 |
外径寸法(H x W x D) | 460 x 445 x 285mm(突起物は含まない) |
重量 | 17kg |
演算表示ソフトウェア | 1set |
測定事例
設置したターゲット |
合成開口イメージングレーダーの場合 |
従来のイメージングレーダーの場合 |
|
仕様
項目 | 内容 | |||||
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周波数 | 76.5GHz | |||||
送信出力 | +10dBm | |||||
レーダー方式 | 合成開口 FMCWレーダー | |||||
ターゲット | 静止物 | |||||
水平・垂直探知角度※ | 30° | |||||
角度ステップ※ | 0.3° | |||||
角度分解能※ | 0.6° | |||||
測定時間※ | 100秒 別に計算時間が必要です。 (標準設定で20秒程度) | |||||
最大探知距離 | 150m(@10dBsm) | |||||
距離確度 | 0.15m | |||||
距離分解能 | 0.7m | |||||
表示 | ・画像 ・対象物または囲った部分のRCS | |||||
記録 | ・2次元データ・3次元データ | |||||
内蔵カメラ解像度 | 1600 X 1200(デフォルト値) |
※ 標準設定の場合です。ソフトウェアにより調整できます。
トピック:イメージング結果からわかるキーコム製電波吸収体のすぐれた品質
次の画像は、①他社製の電波吸収体、②キーコム製の電波吸収体を、合成開口イメージングレーダーでイメージングした画像です。
イメージング画像の色が青色に近いほど、合成開口イメージングレーダーからのレーダー波を効果的に吸収していることを意味します。
今回のイメージング結果は、キーコム製電波吸収体の品質の高さを裏付けています。
電波吸収体の測定結果比較
- 合成開口レーダーから4m先の位置に電波吸収体を置き、ピークRCSの測定を行いました。
- 測定の結果、キーコム製の電波吸収体は、他社製に比べてピークRCSが7dB低いことが分かりました。
測定対象の電波吸収体 |
合成開口レーダーによる測定結果 |
オーダー情報
ご要望を、E メール(info@keycom.co.jp)もしくはお電話(03-5950-3101)にてご相談ください。
担当者がご質問等にお応えした上で、システムをご提案させていただきます。