300GHz~1Hz(超高周波/ミリ波/マイクロ波/超低周波)のキーコム
ご要望に応じて少量から設計・製作・測定 致します。

RCSシミュレーションソフトウェア
(高精度レーダー計算システム:ACES)

Model No. SFW05
Feature

物理光学的回折理論(PTD)を採用したシミュレーションシステムです。
PTD方式は精度が高く、しかも計算時間の速いため、車、船舶、人等のRCSシミュレーションに適しています。

物理光学的回折理論(PTD)を採用

車、船舶、人等のRCSシミュレーションには、精度が高く、しかも計算時間の速いPTD方式が最適です。

電磁波の散乱は直接目にすることが不可能であり、従来よりシミュレーション技術が盛んな領域となっています。

電磁波の散乱評価には、モーメント法などの数値解法、物理光学近似法(PO)および上記両者を複合したハイブリッド法等、さまざまな手法が存在します。中でもPTDを採用している本ソフトウェアはPOを改良し精度が高く、計算時間も短く、大きなモデルに適しています。


数学的シミュレーションの一般的精度と計算時間

  RCS精度(A) 所要計算時間(T) 備考
実機の測定 A   計測環境によるが、最も正確
数値解法 0.9A T 精度は高いが計算量が膨大
ハイブリッド法 0.5-0.8A 0.1T-0.3T 最も実用的であるが、異なる方式の境界部分の計算が難しく誤差が出やすい。従って、部分モデルを実測し、その結果に合致するソフトを選ぶことが必要。
物理光学近似法(PO) 0.3A-0.5A 0.03T 簡便で計算時間も短く、大きな試料に適している。
物理光学的回折法(PTD) 0.5A-0.7A 0.05T-0.2T 精度が高く、計算時間も短く、大きな試料に適している。

特長

  • 充実したGUIの提供
  • 全てMATLAB言語によるソフトウェア
  • モノスタティック・バイスタティックモードの提供
  • 正偏波/交差偏波(クロス偏波)処理の提供
  • 地形および海面等の広範な領域に対する近似評価の提供
  • 陰影処理と多重の入射、反射、回折処理の提供
  • 物体を構成する材料のデータベース化(パレットカラー)
  • N層の任意定数をもつ材料に対応
  • エッジ部に生じる高次の回折電磁流の考慮(PTD)
  • 目標物体の最適セグメント処理
  • 基本形状のRCS計算ライブラリ
  • 基本形状の組合せによるRCS計算処理
  • 様々な目標物のデータ種別に対するインターフェースの提供
  • 空洞部散乱、多重の透過波に対する拡張が可能
  • 逆合成開口(SAR/ISAR)処理への拡張が可能
  • ユーザーの要求によるカスタマイズが可能

  • 例)自動車・トラック・人のRCS(全周、24GHz/76.5GHz)

    *モデル精度による

    対象モデルと計算パラメータ

    対象モデル:自動車
    計算モード:モノスタティックRCS
    角度:0~360°(270°が正面)
    モデル大きさ:全長×全幅×全高
    = 約4.7×1.9×1.5(m)
    計算周波数:24GHzと76.5GHz

    計算結果  青:正偏波 緑:クロス偏波

    24GHz 76.5GHz

    対象モデルと計算パラメータ

    対象モデル:トラック
    計算モード:モノスタティックRCS
    角度:0~360°(270°が正面)
    モデル大きさ:全長×全幅×全高
    = 約8.2×2.5×3.0(m)
    計算周波数:24GHzと76.5GHz

    計算結果  青:正偏波 緑:クロス偏波

    24GHz 76.5GHz

    対象モデルと計算パラメータ

    対象モデル:人
    計算モード:モノスタティックRCS
    角度:0~360°(270°が正面)
    モデル大きさ:約1.7m
    計算周波数:24GHzと76.5GHz

    計算結果  青:正偏波 緑:クロス偏波