用途
- 車載用ミリ波レーダーの評価、試験 (開発/製造ライン)
- ADASの各種機能(ABS・PAS・CCS・LDS・LCAS等の予防安全性能)の評価
本体イメージおよび仕様
本体イメージ
仕様
モデル | ME7220DM-77G | ME7220DM-24G | ME7220DM-79G(アナログ) |
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周波数レンジ(帯域幅) | 76GHz – 77GHz(700MHz/1GHz) | 24 – 25GHz | 76 – 81GHz(5GHz) |
距離レンジ ( 分解能 ) |
|
同左 |
300m ~ 2m (25cm) |
速度(速度分解能) | ±300km/h (0.1km/h) | 同左 | 同左 |
アンテナレンジ | -20 dBsm~+30dBsm | 同左 | 同左 |
アンテナ数 | 送信1、受信1 | 同左 | 同左 |
ムービングターゲット機能 | 付き | 付き | 付き |
*ムービングターゲット機能:ボタン一つでターゲットが近づいたり、遠ざかったりのシミュレーションが簡単に出来ます。
また、RCS一定(距離に応じて自動的に送信パワーを変化する)モードも搭載しております。
キーコムのRTSを活用した車載レーダーテストのイメージ
レーダー単体の試験
最も基本的なレーダー試験です。 ターゲット(前方走行車両など)の状況をリアルタイムでレーダーに送信し、レーダーが的確に検知できるどうかをテストします。 レーダーの基本的なスペックを検証する場合は固定ターゲットRTS(RAT01)で十分ですが、自動運転の現場では、前方の車両、ヒト等のターゲットの距離・速度が変化します。 このため、より現実的なシミュレーションを行う必要がある場合、このムービングターゲットRTSの導入が必須です。 また、ターゲットが車線をまたいで水平方向に移動する状況をシミュレーションしたい場合、オプションのムービングアンテナシステムを導入する必要があります。 |
ECUとの連携---自動運転車の開発に求められる高度なレーダー試験
自動運転車の開発においては、レーダーの取得した情報に、自動運転車がリアルタイムで適切に反応できるかどうかを検証することが重要になります。 このリアルタイムの反応を司るのが、ECU(Electric Control Unit)ですが、より本格的な試験のためには、レーダー等のセンサーをECUと接続した上で試験を行う必要があります。 |
HILS(Hardware-In-the-Loop-Simulation)
実際のECUは車に接続・搭載されますが、HILS試験では、車の代わりにECUのプログラムとドライビングシミュレータと接続して試験を行います。
車を使用しないため、省スペースかつ低コストで、繰り返し試験を行うことが可能です。
室内実車試験
ECU(Electric Control Unit)を実車に搭載し、車を実際に起動させて試験を行います。
室内で行うレーダーの試験としては、最も現実的・実戦的な試験となります。
キーコムRTSの強み
キーコムは、20年近くにわたってRTSの研究開発を行っています。世界の自動車メーカー・レーダーメーカーの声を開発に反映しながら、システムの品質向上、高性能化に努めてきました。
高度・複雑な試験環境でもしっかり機能
HILS・実車試験の環境構築にあたっては、RTSが機能するだけでは不十分です。
ドライビングシミュレータやシャーシダイナモなど、RTS以外のハードウェア・ソフトウェアとリアルタイムで連携・連動する必要があります。
この点、キーコムのRTSは、HILS・実車試験向けに豊富な提案・納品実績があり、本格的な試験環境でもしっかり機能する安定性・柔軟性・コンパティビリティを備えています。
トータルな試験環境をシステムとしてご提案
上記の豊富な経験を踏まえ、RTSを単体でご提供するだけでなく、パートナー企業と連携し、自動運転を実現するためのトータルな試験環境を、1つの「システム」としてご提案できます。
- お客様が試験で検証したいこと
- 制約条件(予算やスペースなど)
[E メール(info@keycom.co.jp)もしくはお電話(03-5950-3101)]
関連リンク
👉 キーコムRTSシリーズの総合案内 こちらをお読みいただくことで、RTSシリーズ主要製品の機能・関係が分かります。 👉 ターゲットの車線変更を模擬したい場合 このムービングアンテナを併用することで、ターゲットの横方向の動き、すなわち前方走行車両の車線変更の動きをシミュレーションすることができます。