仕様およびシステム構成
仕様
項目 | 内容 |
周波数範囲 | 76.5~79GHz 共用 |
使用温度範囲 | 0度~40度 |
データ更新速度 | 4Hz(250ms/点) |
角度の測定精度 | ±0.1° |
レーダカバーの挿入損失とビームチルトの同時測定 | 可 |
【オプション】
項目 | 内容 |
レーダーカバーの反射減衰量 | 0~-45dB |
システム構成(レーダーカバー特性測定の場合)
型名 | 製品名 | 数量 |
SM5899 | レーダ・アライメントシステム(RAS) | 1 |
送信器 | 1 | |
VGAモニタ | 1 | |
RAS固定治具 | 1 | |
材料固定治具 | 1 |
*ビームの半値幅(-3dB)の測定可
*同時に複数の周波数(20ポイント)での測定が可能
FMCW化によるパフォーマンスの向上
自動車用エンブレムの測定においては、「定在波をいかに軽減するか」が測定精度向上の大きなカギを握っています。 しかしながら、近年の傾向として、エンブレムの設計上、定在波がより発生しやすくなっています。 そこで、キーコムでは、定在波の影響を抑制する観点から、測定システムのレーダーの照射方式をCW方式からFMCW方式に改めることとし、その開発に成功しています。 今回の見直しに伴う測定精度(ばらつき)の変化は次のとおりです。①透過減衰量
従来仕様における測定値のばらつき幅0.56に対し、FMCW仕様のばらつき幅はわずか0.13で、従来の1/4以下になっています。
②ビームチルト角 水平(Az値)
従来仕様における測定値のばらつき幅0.09に対し、FMCW仕様のばらつき幅はわずか0.03で、従来の1/3になっています。
③ビームチルト角 垂直(EI値)
従来仕様における測定値のばらつき幅0.16に対し、FMCW仕様のばらつき幅はわずか0.05で、従来の1/3以下になっています。