Model No. EES01A
・自動車バンパー付近のレーダー(エンブレムレーダー)のアラインメント調整
・レーダーカバーの特性試験(挿入損失とビームチルト)
をわずか1,2秒の短時間で実施できます。
また、レーダー波がエンブレムなどから反射して、その反射が多重反射して前方に進むことによってレーダー波が乱れてしまう現象が発生しますが、こうした反射量の測定も重要になります。KEYCOMでは、この測定を行うシステムもオプションとしてご用意しています。
👉 本製品のCWレーダー版はこちらです。
👉 バンパー評価システムはこちらです。
*旧Model.No:SM5899
[関連製品一覧]
利用目的/透過減衰のタイプ |
片道 |
往復 |
研究開発向け |
EES04 |
EES12-01 |
生産ライン向け |
EES01A |
EES12-02 |
仕様およびシステム構成
仕様
項目 |
内容 |
周波数範囲 |
76.5~79GHz 共用 |
使用温度範囲 |
0度~40度 |
データ更新速度 |
4Hz(250ms/点) |
角度の測定精度 |
±0.1° |
レーダカバーの挿入損失とビームチルトの同時測定 |
可 |
【オプション】
項目 |
内容 |
レーダーカバーの反射減衰量 |
0~-45dB |
システム構成(レーダーカバー特性測定の場合)
型名 |
製品名 |
数量 |
SM5899 |
レーダ・アライメントシステム(RAS) |
1 |
送信器 |
1 |
VGAモニタ |
1 |
RAS固定治具 |
1 |
材料固定治具 |
1 |
*ビームの半値幅(-3dB)の測定可
*同時に複数の周波数(20ポイント)での測定が可能
FMCW化によるパフォーマンスの向上
自動車用エンブレムの測定においては、「定在波をいかに軽減するか」が測定精度向上の大きなカギを握っています。
しかしながら、近年の傾向として、エンブレムの設計上、定在波がより発生しやすくなっています。
そこで、キーコムでは、定在波の影響を抑制する観点から、測定システムのレーダーの照射方式をCW方式からFMCW方式に改めることとし、その開発に成功しています。
今回の見直しに伴う測定精度(ばらつき)の変化は次のとおりです。
①透過減衰量
従来仕様における測定値のばらつき幅0.56に対し、FMCW仕様のばらつき幅はわずか0.13で、従来の1/4以下になっています。
②ビームチルト角 水平(Az値)
従来仕様における測定値のばらつき幅0.09に対し、FMCW仕様のばらつき幅はわずか0.03で、従来の1/3になっています。
③ビームチルト角 垂直(EI値)
従来仕様における測定値のばらつき幅0.16に対し、FMCW仕様のばらつき幅はわずか0.05で、従来の1/3以下になっています。